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プラークの住み家「歯石」をとる!
歯槽骨(歯を支えている骨)を溶かし歯の喪失を招く歯周病ですが、この病気の最大の原因は『プラーク(歯垢)=細菌の塊』、お口に溜まったプラークが歯肉の炎症を引き起こし、歯周ポケットに「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」という歯石を形成して、歯槽骨を溶かしていきます。
では、歯みがきでプラークを取り除けば、歯周病は治るのでしょうか?
①プラーク除去だけでは不十分!歯石の除去が必要です!!
歯周病の最大の原因であるプラークはブラッシングで落とせるのですが、唾液中に含まれるカルシウムとプラークが結合してできた「歯石」は、歯みがきだけでは残念ながらとれません!
表面が凸凹した歯石はプラークの絶好の住み家なので、歯石を放置してままでは歯周病の完治は難しいでしょう。
②「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」?
歯石にも2種類あります。「歯肉縁上歯石」とは、歯と歯茎の境目より上、つまり肉眼で見える部分に付着した歯石。
「歯肉縁下歯石」とは、歯周ポケット内の目に見えない部分に付着した歯石のことです。
③頑固で強力!「歯肉縁下歯石」は歯周病の大敵!!
2つの歯石は形成される場所が違うだけのように思えますが、実は見た目もお口に与える影響も違うのです。
「歯肉縁下歯石」は普段見る白い歯石とは異なり、茶褐色で大変強力に歯の表面にこびりついています。
これを放置しておくと、歯槽骨が溶けて歯がグラグラしてしまうのです。
歯周病の治療には、歯科医院で行うスケーリング・ルートプレーニング(SRP)等でシッカリと歯石を取り除いてから、歯ブラシや歯間ブラシなどを利用して自分でプラークコントロールをすることが重要です。
定期的に歯科医院でお口のお掃除をしてもらうこともお忘れなく!