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春の夜空、南東の方角に、いびつな四角形でできた“からす座”があります。

この星座はこれと言って明るい星ではないのですが、周りに目立つ星がないぶん探しやすい星座です。

そこで、逸話をひとつお聞かせしましょう！

その昔、太陽神アポロンは、妻コローニスが身籠ると、“白いカラス”を見張りにつけ、自分は旅に出ます。

その白いカラスは、世界中の色々なことを見聞きして、人間の言葉を使いアポロン教える、彼の情報収集係でした。

ある時、カラスは寄り道をしてアポロンに怒られると、「コローニスが浮気をしている！」と口からでまかせを言ってしまいました。

それを聞いて怒ったアポロンは、なんとコローニスを一矢で射殺してしまうのです！

後になって、浮気がなかったことを知ったアポロンでしたが、時すでに遅し。

カラスはアポロンの逆鱗に触れ、人間の言葉を話せなくされ、アポロンの怒りで真っ黒焦げになったということです。

そして、カラスは天空に上げられ、喉が渇いても隣のコップ座の水を飲めないように、星のくぎで天井にはりつけにされているのだとか・・・！

なんとも、身につまされる話ですよね（笑）