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子どもの歯周病!?

「歯周病」と言うと、中高年以降の方が罹患する病気と思われがちですが、残念なことに最近では子どもの歯周病罹患率が増えてきています。

その原因のひとつが咀嚼!

え?なぜ噛むことが?と思われるかもしれませんが、最近の子どもたちは、柔らかいものを好んで食べる傾向があるので自然と咀嚼回数が減ってきています。

咀嚼回数が減ると実はこんなことが起こるのです!

①歯肉が未発達で歯肉の細胞が弱くなり、歯周病菌に対する抵抗力も脆弱になります。

②顎の骨の発達が促されないまま、その小さな顎に歯をおさめることになるので、歯並びが悪くなり、歯周病の原因である歯垢も溜まりやすく、歯周病に罹患するリスクが上がります。

③お口の中の細菌を洗い流してくれる唾液の分泌が減ることで、歯周病に罹りやすくなります。

つまり、咀嚼回数の減少が結果として歯周病の罹患率を上げてしまっているというわけです。

戦前はおよそ1400回あった咀嚼回数が、現代の食事では620回と、約1/3にまで激減しているのだとか…。

たくさん噛むことが歯周病予防に繋がりますので、歯ごたえのある食品を積極的に食べたいですね。

では、実際にはどんな物を食べたらよいのでしょう?

しっかり噛んで食べられる食品は、「まごわやさしい(ま:まめ ご:ごま わ:わかめ や:やさい さ:さかな し:しいたけ(キノコ類) い:いも)」といわれるものです。

昔ながらのおばあちゃんの料理に使われるような食材ですね。

これらの食材は食物繊維も多く咀嚼回数も知らず知らずのうちに増えるので、あごや歯の発達がうながされ、唾液の分泌もよくなって歯周病が予防できるのです。

歯周病予防以外にも、

①唾液の分泌が促され虫歯になりにくくなる

②細かく噛み砕くことで消化を助ける

③脳の働きを活発にする

④食べ過ぎを止める

…など、良く噛んで食べることには多くのメリットがあります。

良いことずくめの「まごわやさしい」を、ぜひ今日の献立に加えてください♪

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